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2026年4月17日

介護リフォームで使える補助金20万円|対象工事・申請手順・活用のコツ

介護保険の住宅改修費制度の仕組み

要介護・要支援認定を受けた方が自宅をバリアフリー改修する場合、介護保険から住宅改修費として上限20万円の補助を受けられます。自己負担割合に応じて1〜3割の負担で改修工事が可能です。1割負担の方なら、自己負担わずか2万円で20万円分の工事ができます。

この20万円は1人につき生涯で1回の支給限度額です。ただし、要介護度が3段階以上上がった場合と、転居した場合は再度20万円の支給が受けられます。一度の工事で使い切る必要はなく、複数回に分けて利用することも可能です。

対象となる6種類の工事

介護保険の住宅改修で認められている工事は以下の6種類です。①手すりの取付け(廊下、トイレ、浴室、玄関、階段など)、②段差の解消(敷居の撤去、スロープの設置、床のかさ上げ)、③滑りの防止・移動の円滑化のための床材の変更(畳からフローリング、浴室のタイル変更)、④引き戸等への扉の取替え(開き戸を引き戸やアコーディオンカーテンに)、⑤洋式便器等への便器の取替え(和式から洋式へ、暖房便座・洗浄機能付きへ)、⑥これらに付帯して必要な工事。

よくある誤解ですが、エレベーターの設置、浴槽の交換(段差解消に伴わないもの)、キッチンの改修は対象外です。

住宅改修の費用目安と工事の優先順位

20万円の限度額を有効に使うために、優先順位の高い工事から計画的に進めましょう。

工事別の費用目安

手すりの取付けは1本あたり5,000〜30,000円で、最もコストパフォーマンスの高い改修です。トイレ・浴室・廊下の3箇所に設置しても10万円程度で収まることが多く、20万円の枠を残して他の工事にも使えます。

段差解消は場所と方法により5,000〜100,000円。床材変更は1畳あたり10,000〜30,000円。引き戸への交換は1箇所30,000〜150,000円。洋式便器への交換は50,000〜150,000円が目安です。限度額を超える分は全額自己負担になるため、予算配分をケアマネジャーと相談しましょう。

優先すべき改修箇所

転倒事故が最も多いのは浴室とトイレです。まず浴室の手すり設置と滑り止め対策、次にトイレの手すり設置と便器の洋式化を優先しましょう。廊下や玄関の段差解消もよく依頼される工事です。作業療法士に自宅を見てもらい、生活動線上のリスクポイントを洗い出してもらうのが理想的です。

住宅改修費の申請手順と注意点

住宅改修費は「事前申請制」です。工事前に必ず申請し、承認を受けてから工事を始めなければなりません。事後申請は原則認められないため、手順を守ることが非常に重要です。

申請から完了までの6ステップ

①ケアマネジャーに相談し、改修の必要性を確認する。②ケアマネが「住宅改修が必要な理由書」を作成する(利用者負担なし)。③施工業者から見積もりを取る(複数業者の比較がおすすめ)。④市区町村に事前申請する(申請書、理由書、見積書、図面、改修前の写真が必要)。⑤承認後に工事を実施する。⑥工事完了後に改修後の写真と領収書を添えて完了届を提出する。

支払い方法は「償還払い」が基本で、工事費用を全額支払った後に保険給付分が払い戻されます。一部の自治体では「受領委任払い」に対応しており、自己負担分のみの支払いで済む場合もあります。

申請時の注意点

施工業者は介護リフォームの実績がある業者を選びましょう。介護保険の住宅改修に不慣れな業者だと、対象外の工事を含めた見積もりを出してきたり、書類作成に手間取ったりすることがあります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに実績のある業者を紹介してもらうのが安心です。

自治体独自の上乗せ・横出し制度を活用する

介護保険の20万円を超える補助制度

多くの自治体が、介護保険とは別に独自の住宅改修補助制度を設けています。上限額は30〜100万円と自治体によってさまざまです。介護保険の20万円と併用できるケースが多いため、大規模な改修を検討している方は必ず確認しましょう。

また、障害者手帳をお持ちの方は「日常生活用具給付等事業」の住宅改修費(上限20万円程度)も利用できる場合があります。介護保険と障害者福祉の両方の制度を組み合わせることで、合計40万円以上の補助を受けられるケースもあります。

介護リフォームで最も効果の高い工事は手すりの設置

介護リフォームの中で最もコストパフォーマンスが高いのは手すりの設置です。転倒事故の約7割は手すりがあれば防げたとされています。設置場所として優先度が高いのは①浴室(入浴動作の安全確保)、②トイレ(立ち座り動作の支援)、③玄関(段差の昇降補助)、④廊下・階段(歩行の安定)です。

手すりの高さは床面から75〜85cmが標準ですが、利用者の身長や身体状況に合わせて調整します。L字型手すり(縦横兼用)は立ち座りと横移動の両方に対応でき、特にトイレと浴室に適しています。設置費用は1箇所5,000〜15,000円が目安で、4箇所に設置しても6万円以下に収まることが多いです。20万円の枠を大きく残して他の工事にも使えます。

住宅改修の効果を最大化するために、理学療法士や作業療法士に自宅の環境評価を依頼することをおすすめします。生活動線上のリスクポイントを専門的な視点で洗い出し、優先度の高い改修箇所を特定してくれます。訪問リハビリやデイケアのスタッフに相談すると対応してもらえることがあります。

介護リフォームの完了後は、改修した箇所の使い方を本人と一緒に確認しましょう。手すりの握り方、段差解消部分の歩き方など、正しい使い方を練習することで改修の効果が最大化されます。訪問リハビリのスタッフに使い方の指導を依頼するのも効果的です。

介護リフォームに関するよくある質問

Q. 賃貸住宅でも住宅改修費は使えますか?

家主の承諾があれば利用可能です。ただし退去時に原状回復が必要な場合があるため、原状回復費用は自己負担になります。取り外し可能な手すりや置き型スロープなど、原状回復が容易な工法を選ぶのがおすすめです。

Q. 住宅改修と福祉用具レンタルのどちらがよいですか?

据え付け型の手すりは住宅改修、取り外し可能な手すりやスロープは福祉用具レンタルが適しています。福祉用具レンタルは月額数百円で利用でき、状態変化に応じて変更・返却が可能なため、まずはレンタルで試してから住宅改修を検討する流れもおすすめです。

Q. 工事中は自宅に住めなくなりますか?

多くの介護リフォームは在宅のまま1〜3日で完了します。手すりの取付けは数時間、段差解消や床材変更は1〜2日、便器の交換は半日〜1日が目安です。大規模な改修の場合はショートステイを利用するのも一つの方法です。

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